【第77回・永久保存版】格上に勝つ人は「速いボール」を打たない:速さではなく「時間」で格上を崩す3つの使い方

テニス雑学・道具

はじめに:格上に「速さ」で対抗していませんか?

格上に、真っ向から打ち勝とうとしていませんか。速いボールを打てば格上にも通用する、そう思って力いっぱい振り抜く。でも結果は、ネットにかかる、大きくアウトする、たまに決まっても続かない——そんな経験がある方は多いはずです。

「もっと速く打てない自分が悪い」と思いがちですが、実はそれは技術の問題だけではありません。格上に勝つ人は速いボールを打ちません。打たないのではなく、あえて選ばないのです。代わりに使っているのが「時間」です。

今回は、速さではなく時間で格上を崩す考え方と、具体的な使い方を徹底解説します!

第1章:なぜ速いボールは格上に通用しないのか

理由はシンプルで、格上は速いボールに慣れているからです。

【速いボールの3つの落とし穴】

  1. 相手が楽になる:速いボールほど、相手はその勢いを利用できます。ラケットを合わせるだけで返せるので、速く打つほど相手が楽に返せる場面が増えます。
  2. 自分のミスが増える:速く打とうとすると力み、スイングが大きくなり、打点がぶれてコントロールが落ちます。長いラリーになるほど先に崩れるのは自分の方です。
  3. 自分の時間がなくなる:ボールが速いと、自分の戻る時間も短くなります。思い切り打ったあと体勢が崩れ、次の準備が遅れ、相手の返球にさらに焦る悪循環が始まります。

格上が崩れるのは速さではなく、タイミングを外されたときです。いつもと違う高さ、深さ、スピード。その小さな違いが、相手の準備をずらします。

第2章:時間の使い方(1)自分に時間を作る

苦しい場面では、高く、深く返してください。ボールが高いと相手はすぐに攻めにくくなり、深いと相手はベースラインの後ろで打つことになります。その間に自分のポジションに戻り、息を整えて次のボールに備えられます。

ただし、ただ高ければいいわけではありません。大切なのは高さと深さの両立です。相手がベースラインより後ろで打つ高さと、相手が前へ踏み込みにくい深さ。この2つがそろって初めて、時間を作れます。

💡 【大事な場面で崩れない、トッププロの勝負強さをWOWOWで体感しよう!】

今回解説した「大事なポイントでもいつも通りに振り切る姿」は、世界のトッププロたちの勝負どころでのプレーに如実に現れています。

全米オープンや全豪オープンなど、グランドスラムの熱戦を連日生中継・ライブ配信で楽しむならWOWOWがおすすめ!ブレークポイントでこそ光るプロたちの集中力やポイント間のルーティンをじっくり観察して、自身のテニスIQ向上にも活かしてみませんか?

第3章:時間の使い方(2)相手の時間を奪う

これは速いボールを打つことではありません。相手が準備する前に、こちらが早く触ることです。

例えば、ボールが上がる途中をライジングで打つ。いつもより半歩前で打つ。これだけで相手の戻る時間は短くなります。

大切なのは毎回やらないことです。普段は深く返しているのに、急に早いタイミングで来る。その変化が相手のリズムを崩します。ライジングは無理に強打する技術ではなく、相手のボールの勢いを少し借りるイメージです。相手の返球が少し浅くなったとき、自分の足が前に運べているときなど、使える場面を選ぶことが成功のコツです。

第4章:時間の使い方(3)緩急で相手に時間を与えない

格上にのんびり構える時間を与えてはいけません。真ん中の打ちやすい高さに何度も返すのは、相手に練習をさせているようなものです。

高さと深さを変えてください。1本は高く深く、次は少し浅くサイドへ、次はスピードを落として相手に打たせる。相手に自分でスピードを作らせるのです。格上でも自分で作るボールは少し難しくなり、ミスが出る確率が少しずつ上がります。

高い、低い、深い、浅い、回転が多い、少ない。この組み合わせが相手の予測を外します。格上を崩すのは特別な一発ではなく、予測を外し続ける小さな変化の積み重ねです。

サーブとリターンでも考え方は同じです。サーブでは毎回全力で打たないこと。速いサーブの合間に回転をかけたサーブを混ぜるだけで、相手のタイミングは狂います。リターンでは、相手の速いサーブに速く返そうとせず、ラケットをコンパクトに当てて深く返す。相手の武器である速さを利用させない工夫です。

第5章:場面別・スコア別の使い分け

  • 押されている場面:高く深く返して時間を作る。無理に逆転を狙わないことが、逆転への近道です。
  • 五分五分のラリー:高さと深さを変えて相手の予測を外す。
  • 少し前に出られる場面:早く触って相手の時間を奪う。強く打つ必要はなく、早く確実に次のボールを相手コートへ運びます。
  • リードしている場面:急ぐ必要はありません。
  • リードされている場面:焦って速く打つと差は広がる一方です。まずは高く深く返してラリーを長くし、相手に勝ちを意識させる時間を作ります。競った場面ほど、時間は武器になります。

練習では、まず高く深く返すことから始めてください。狙うのはベースライン近くに落ちる山なりのボールで、スピードは気にしなくて大丈夫です。次に、同じ練習の中でたまにライジングを混ぜます。いきなり試合で全部やろうとせず、1試合で使うテーマは1つで十分です。

🗣 BANNOの独り言

格上相手に力んでミスが続く場面は、レッスンでも本当によく見ます。本人は「もっと強いボールを打たなきゃ」と思っているんですが、実際は逆なんですよね。

そういうとき僕が声をかけるのは、「まず1本、高く深く返そう」。これだけでラリーが続くようになって、落ち着いて次のボールを選べるようになることが多いです。

攻められているのに無理に攻め返さない。それだけでラリーの流れは変わります。「勝つ人は速くない」というのは、現場で何度も見てきた実感です🎾

第6章:まとめ

覚えるべき3大原則

  • ✔ 速さではなく「時間」で戦う:格上は速いボールに慣れている。崩れるのはタイミングを外されたとき
  • ✔ 自分の時間は「高く・深く」で作る:高さと深さの両立が、立て直しの起点になる
  • ✔ 相手の時間は「早く触る」と「緩急」で奪う:毎回ではなく、変化として使うから効く

テニスはボールを打つスポーツであると同時に、時間を作るスポーツです。次の試合ではまず1本、苦しい場面で高く深く返してみてください。そこから、時間の使い方が始まります。

競った場面ほど、時間と準備が武器になります。まずは次の試合の大事な1球で、ぜひ試してみてください!🔥

💬 皆さんの声をお聞かせください!

「大事なポイントで崩れてしまった経験がある!」「自分はポイント前にこんな言葉を決めている」といった経験や、皆さんが決めている”言葉”をぜひコメント欄で教えてくださいね😊👇

みなさんからのご質問や「この場面の考え方について知りたい」というリクエストもお待ちしております!

👉 BANNO TENNIS公式ブログトップページはこちら

それでは、また次回の配信でお会いしましょう!BANNO TENNISでした👋🎾✨

\ 公式LINEでテニスをもっと楽しく! /

これまで通り、毎週1回「テニスがちょっと上手くなるコツ」をゆる〜く配信していきます!🌈

また、公式LINE限定で個別相談も受付中!

「自分のフォームをチェックしてほしい」

「この悩み、どう解決したらいい?」

などのメッセージや動画も、こちらからお気軽に送ってくださいね🎾

👇 友だち追加はこちらから

  • 【第77回・永久保存版】格上に勝つ人は「速いボール」を打たない:速さではなく「時間」で格上を崩す3つの使い方

    【第77回・永久保存版】格上に勝つ人は「速いボール」を打たない:速さではなく「時間」で格上を崩す3つの使い方

  • 【第76回・永久保存版】「練習で打てる最新ラケットより、なぜか古い相棒を選んでしまう理由」:脳と身体の「予測可能性」から解き明かすギア選びの真実

    【第76回・永久保存版】「練習で打てる最新ラケットより、なぜか古い相棒を選んでしまう理由」:脳と身体の「予測可能性」から解き明かすギア選びの真実

  • 【第75回・永久保存版】バックハンドスライス完全解説:基本メカニクスと状況別バリエーション

    【第75回・永久保存版】バックハンドスライス完全解説:基本メカニクスと状況別バリエーション

コメント

タイトルとURLをコピーしました